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Antique Grottaglie Jug "Brocca" 1800s
DETAILS
イタリア南部プーリア地方で作られた、伝統的なピッチャー Brocca。
ふっくらとした胴とすぼまった口縁は、液体を注ぎやすく設計された造形で、農家の暮らしの中で日常的に用いられてきました。
この器はもともと ワイン差し や 水差し として卓上や作業場で活躍しました。
ぶどう畑やオリーブ畑での労働の合間に水を入れて持ち運び、食卓ではワインや自家製のヴィーノを注ぐために用いられました。
サイズによっては オリーブオイルやヴィネガー の保存容器としても使われ、さらに豆や穀物などの乾物を入れることもありました。
装飾には黄釉の帯、青い幾何学文様、そして素朴な花模様があしらわれ、実用品でありながら日常を彩る役割も果たしていました。
19世紀頃に作られたものと考えられ、使い込まれた風合いが当時の生活の息づかいを伝えています。
実用性と装飾性を兼ね備えた「Brocca」は、プーリアの農村文化を象徴する器のひとつです。
righe e stelle -スポンジ型押しによる青い小花(星)の文様-
スポンジ(海綿)を花形に切って作ったスタンプで、青いロゼッタ (小花、あるいは星にも見立てられる文様) を反復して押す装飾は、プーリア地方の民陶を象徴する定型意匠のひとつです。
19世紀中頃以降、このロゼッタ文様は無数のバリエーションで制作され、グロッターリエでは「righe e stelle(線と星)」と呼ばれてきました。
工房ごとに型や配列は半ば規格化されつつも、押し加減や顔料の含ませ方によって印影には微妙な差異が生まれ、一枚ごとに固有の表情を宿しています。
現在でもこの文様は継続して用いられ、当時も今も人々の暮らしの中で親しまれ続けている、南イタリアを象徴する装飾のひとつです。
LOCATION
Grottaglie, Puglia / ItalyGrottaglie, Puglia
Origin
プーリア州の小さな町 グロッターリエ は、古くから「陶器の街」として知られています。
イタリア各地の産地が装飾性豊かなマヨリカ焼きへと向かう中で、この街は流行を追うことなく、暮らしに根ざした実直な日用陶器を作り続けてきました。
なかでも、白釉をまとった「ロッバ・ビアンカ(Robba Bianca)」の器や、穀物や油を保存するための壺は、グロッターリエを象徴する存在です。
装飾を抑えた簡素な佇まいの中に、用途から生まれた必然の美しさと、土の力強さが宿っています。
時代を超えて受け継がれてきたその造形は、現代の空間にもすっとなじみ、静かな存在感をもって暮らしを支えてくれます。

SIZE
WIDTH / 幅
13 cmHEIGHT / 高さ
20.5 cmDEPTH / 奥行
15 cmAntique Grottaglie Jug "Brocca" 1800s
¥44,000
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