Antique Grottaglie Confit Pot
ambiant南イタリア、プーリア州グロッターリエの双耳の食糧保存容器。
オリーブや豆類、塩漬け・オイル漬けにした魚や野菜などを保存するために用いられ、当時の食文化と人々の暮らしを支える、身近な日用陶のひとつでした。
現代でも、台所まわりの道具としてはもちろん、マッセリアやホテルの白い壁面や棚まわりに、オブジェとして取り入れられている姿をよく目にします。
また、プーリアの民家では、軒先やバルコニーで植木鉢として再利用されているものに出会うことも少なくありません。
グロッターリエの民陶の中でも、定番ともいえる保存容器。
時代をこえてなお、プーリアの暮らしと空間に息づいている古陶です。
本品は大きさもあるため、花器や鉢カバーとして取り入れても良さそうです。
- Size
- φ14 × W22 × D16.5 × H18.5 cm
- Country
- Italy
- Origin
- Grottaglie, Puglia
- Estimated age
- 1800年代後期 ~ 1900年代前期
- No.
- AN-8112
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robba bianca(ロッバ・ビアンカ)
「ロッバ・ビアンカ(robba bianca)」とは、イタリア語で「白いもの」を意味する呼称であり、南イタリア・プーリア州、とりわけグロッターリエの陶芸史において、16世紀後半以降の技術的成熟と生活文化の洗練を象徴する重要なカテゴリーです。
その基盤にあるのは、酸化スズを加えた不透明な白釉(白錫釉)を施し、素焼きと本焼きの二度焼成によって完成させる、いわゆるマヨリカ技法に連なる製作体系です。ただし、絵付け装飾を主とする華やかなマヨリカとは異なり、ロッバ・ビアンカは装飾性を抑え、器そのもののかたちと白の質感に価値を見出した、地方的かつ実用的な展開として位置づけられます。
この様式の美は、プーリアの大地が育んだ力強い赤土(terra rossa)と、それを包み込む柔らかな白釉との対比にあります。釉層の奥にわずかに感じ取られる土の温もり、あるいは長年の使用によって縁や高台から覗く赤褐色の胎土は、均質さとは異なる、この土地ならではの白の表情を静かに物語っています。


























