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Antique Grottaglie Plate 1800s
DETAILS
プーリア州グロッターリエの青輪皿。
釉面の深い味わいも魅力ですが、写真では伝えづらいこの器の魅力として、器全体にわずかに捻れを感じさせる、おおらかな歪みに惹かれました。
それは成形の過程、あるいは焼成の中で、意図せず重なったいくつもの条件によって生まれたものなのかもしれません。
日々の食卓で使われることを前提に作られた器ゆえ、そこに造形的な作為はなく、ただ結果として残された形なのでしょう。
その佇まいからは、用の器から立ち上がる、無垢な美しさの痕跡を感じます。
LOCATIONGrottaglie, Puglia / Italy
Grottaglie, Puglia
Pottery
プーリア州の小さな町 グロッターリエ は、古くから「陶器の街」として知られています。
イタリア各地の産地が装飾性豊かなマヨリカ焼きへと向かう中で、この街は流行を追うことなく、暮らしに根ざした実直な日用陶器を作り続けてきました。
なかでも、白釉をまとった「ロッバ・ビアンカ(Robba Bianca)」の器や、穀物や油を保存するための壺は、グロッターリエを象徴する存在です。
装飾を抑えた簡素な佇まいの中に、用途から生まれた必然の美しさと、土の力強さが宿っています。
時代を超えて受け継がれてきたその造形は、現代の空間にもすっとなじみ、静かな存在感をもって暮らしを支えてくれます。


