イタリアの農村で作られた、小ぶりなサイズの両手付き壺です。
上部には飴色の鉛釉がかけられ、下部は素焼きのまま残された素朴な造形が特徴。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、農家の台所で日常的に使われてきました。
大きな壺が水やワイン、オリーブオイルの保存に用いられたのに対し、このサイズの壺はより細やかな用途に活躍しました。
たとえば、乾燥ハーブやスパイスの保存、フレッシュチーズをオリーブオイルに漬けて保管する「formaggio sott’olio」、塩や砂糖などの調味料入れ、さらにはオリーブや漬物の小分け保存など。
台所仕事に寄り添う器として日々の暮らしを支えていました。